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いばらき社会人リカレント教育懇談会

今般、技術革新の著しい進展や産業構造の大きな変化に対応するため、社会人の再教育を行う「リカレント教育」へのニーズが高まっています。特に職業人を対象とした職業指向の教育の拡充について、大学等に寄せられる期待は大きいものになっています。近年は、公開講座などの教育研究成果の解放及び発信といった地域住民への学習機会の提供にとどまらず、社会人の学習ニーズに応えるための「リカレント教育」の必要性が叫ばれています。

こうした社会の動きに対し、茨城大学をはじめとした教育機関の役割が益々大きくなっていく中、教育機関のみがその役割を担うのではなく、産業界や行政と力を合わせ将来の茨城県を背負っていく人材を育成していくことが必要であると強く感じています。

高等教育機関では、社会人特別選抜、科目等履修生制度や大学院の社会人専門コースなど社会人向け教育プログラムを提供してきましたが、短期間に職業に必要な知識、技術及び技能を修得できるプログラムや、特定の産業に特化して基礎から応用までを体系的に学ぶことができるプログラムを用意して、社会人・職業人の学習ニーズに合った学習機会の需要に応える必要が高まっています。そうした学習ニーズの把握、多様化する働き方に対応した学びやすい環境づくりや職業人にとって必要とされる学習プログラムの検討を組織的に行うため、大学、企業、地方公共団体の3者が目指す社会人教育の意見交換の場として本会の発足を発案しました。企業や地方公共団体などの皆様からの意見を学習プログラムへ反映し、協力、協働してリカレント教育を構築、提供していく必要があると考えます。

茨城県は、農業、工業、商業など幅広い分野において可能性を秘めており、これらの様々な分野で活躍する人材の育成が急務となってきています。産業構造、就業構造の変化や技術革新が著しい社会に対応する学習機会を提供するため、まずは、茨城大学が世話人として本会を運営し、定期的な協議を行い、社会人の多様な学習ニーズに応えるとともに、人材育成を通じた地域創生をめざし、ここに「いばらき社会人リカレント教育懇談会」を発足する次第です。

 

平成31 年2 月15 日
発起人
茨城大学長 三 村 信 男

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